辣腕 GM としておなじみ。
「黄金時代を築いた」「その後は常人には理解できない独自路線(笑)で話題をつくる」という意味でキャロルおじいちゃんとセットで語られることが多い。
2020 年オフには「キャロルおじいちゃんのご機嫌伺わないと一部の仕事ができない」ことを理由に移籍も噂されたがなんやかんやで残留。
SEA 民からすると「オーバーペイしたら顔面にパイをぶつけられるゲームとかしてるのでは?」と思うくらいとにかく “適正価格” にこだわりが強い。
誰が見ても弱点のポジションに大物 FA がいても適正価格以上のオファーは出さずに逃す事例、契約更新したくてもサラリーを下げるために一度 FA にする事例も多く、おそらく関西人の経営者とかが知り合いにいるものと思われる。
(※筆者注:だいたいの日本人の「これ、いくらだと思う?」はお高いものを買ったときの自慢で、関西文化圏の人間の「これ、いくらやと思う?」はだいたい激安で買ったものの自慢といわれています)
また、NFL 民には
- Duane Brown ⇔ 2 巡+5 巡+控え 1 人
- Jadeveon Clawney ⇔ 3 巡+控え 2 人
- Quandre Diggs ⇔ 5 巡
- Carlos Dunlap ⇔ 7 巡+控え 1 人
という相手の弱みを握って恫喝したかのようなトレード実績は有名。ただ Sheldon Richardson の 1 年レンタルに 2 巡、Jamal Adams の 2 年レンタルに 1 巡 2 つ+3 巡とオーバーペイ気味の事例もある。もっとも前者は SEA 版 Isaiah Wilson こと Malik Mcdowell のせいではあるが。
ジョン・シュナイダーこれまでの経歴
着任早々に NFL 市場最大規模の解体工事(オーバーホール)に着手。1 年間で 284 件のトランザクションを実施。01
1 巡で Russell Okung と Earl Thomas、2 巡で Golden Tate、5 巡で Kam Chancellor とハズレ無し+スティールの神ドラフト。05
4 巡 K.J. Wright、5 巡 Richard Sherman、UDFA で Doug Baldwin という今考えたらハイパースティールピックをキメる。6 巡 Byron Maxwell、7 巡 Malcolm Smith というのも見逃せない。05
2 巡 Bobby Wagner、3 巡 Russel Wilson という今考えたら大正義にもほどがある神ドラフトをキメる。なんやかんやで 6 巡 Jeremy Lane、7 巡 J.R. Sweezy と下位まで粒揃い。ここまではよかった。05
「わからない? 君たちにはわからなくて結構」と言わんばかりの独自路線ドラフトを続けてきたが、このへんから「独自路線(笑)」といわれるようになっていく。ただ FA で Cliff Avril&Michael Bennett を獲得できたのは大勝利。04
Percy Harvin で懲りずに自称 WR の TE・Jimmy Graham を 1 巡指名権+正 C のアンガーとのトレードで獲得。ブロックが素人な上にドロップも多いため普通に失敗。あれれー?03
Sheldon Richardson、Duane Brown という両ラインの一流選手をトレードで獲得。後者はともかく前者は結果的には損。ただ Justin Coleman はナイストレード。10
2 巡ラストで超スリップしていた D.K.Metcalf をかっさらい、これが SEA ファン待望のドラフトでの大当たり。「6 年も待たせやがって…!」。なお 1 巡。05
あの人のご乱心に乗じて 3 巡+控え 2 人で Jadeveon Clowney の 1 年レンタルに成功。さらに DET で不調だったユーティリティ DB の Quandre Diggs をバーゲンセールで獲得し、敏腕 GM 完全復活を印象付ける。09
トレードをほとんどやってこなかった CIN の GM を言葉巧みに誘惑し、7 巡+控え 1 人で Carlos Dunlap を獲得。これが JS だ!全世界よ、ひれ伏せ!10