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【定期更新】スタメンとデプスチャート

HC - Pete Carroll / ピート・キャロル

いつ見ても元気なキャロルおじいちゃん。


"Can you win the game in 1st quarter?" - "No!"
"Can you win the game in 2nd quarter?" - "Nooo"
"Can you win the game in 3rd quarter?" - "Nope"
"Can you win the game in 4th quar"YEAHHHHHHHH"

カレッジでも NFL でも全米王者になった名将だが、カレッジの去り方が日本人からするとドン引きするレベルの畜生っぷりなので「うちのおじいちゃんがすいません」って感じ。

SEA でも上記のような “The・体育会系ノリ” そのままで荒くれ者たちを束ね、LoB と呼ばれる攻撃的なディフェンスを構築して一時代を築くも、お小遣い(契約)問題でその荒くれ者たちとことごとく仲違い。絶対的守護神の FS・トーマスには試合中に中指を突き立てられて決別した。

やんちゃな孫のようにかわいがっていたはずのマイケル、リチャード、アールたちに次々と嫌われた結果、「ラッセルみたいな真面目な優等生しか勝たん!!!!」と 180 度のスタイルチェンジを決行。補強の 8〜9 割(※たまに趣味として超問題児も連れてくる)は素行の良さやリーダーシップを重視するようになり、

・どこも 1〜2 巡で獲る気がなさそうな選手を「いい子なんだよ」「練習態度が素晴らしい」とウルトラリーチ指名
・練習態度だけは全員から評価されて人望も抜群だが、FS としてはすべてにおいてアマチュアレベルの置物を Earl "Mid-Finger" Thomas の後継者としてシングルハイに固定し、「ヤツは相手の足を滑らせる水以下の存在」「ヤツは相手 WR が着地で怪我しないように地面に敷かれるクッションだ」「ヤツはキャロルとシュナイダーの恥ずかしい写真を持っているから起用されているんだ」などシアトルで大喜利が始まる

と、「わからない?君たちにはわからなくて結構」と言わんばかりのオレ流人事起用を始める。

とはいえ、中核戦力になるはずの上位指名をオ○ニーで消費する+たまに聖域をつくるという欠点だけで批判するのは「正解じゃない」と言わざるを得ず、頑固に貫き続ける自軍のスキームにフィットする選手(+他球団が起用を躊躇するピーキーな選手)をお安くお買い上げしてピースとして当てはめていくパッチワークは抜群にうまい。

◆最近の例
・ドラフトでスリップしていた D.K.Metcalf を逃さずに指名し、「縦しか走れないなら縦だけ走ればいいんだ!」とピーキーすぎる戦術兵器として起用して開花させる(David Moore もこの方針のおかげで NFL でのキャリアを維持できた)
・ドラフト外指名の NT・DT を「ラッシュができないならランだけ止めればいいんだ!」とピーキーな漬物石として起用し、指名権を使わずに安定させ続けている(Poona Ford, Bryan Mone など)
・「パスプロできなくてもランブロが強ければいいんだ!」と重量級 OL を揃え(D.J.Fluker, Mike Iupati など)、パス守備に特化していた時代の LAR D# を正面からのパワーランで粉砕する なおパスプロ
・ツーハイ FS として普通にスタメンで使われていた Bradley Mcdougald を控えとしてお安く獲得し、いつの間にか TE カバーが上手いボックス SS として開花させる
・ウェーバーや下位指名権とのトレードで獲得したニッケルバックが不動のレギュラーとして開花(Justin Coleman, D.J.Reed)
・「最低限守れる」程度の外 CB は下位指名〜ドラ外でいつでも持ってこれそう(Deshawn Shead, Byron Maxwell, Tre Flowers)
・崩壊した ST を立て直すため、P・Michael Dickson と FB・Nick Bellore を中心にスピード狂の LB・DB からなるカバーチームを揃えて見事に再建 → Dickson と Bellore はプロボウラーに
・Beast Mode 2.0 こと Chris Carson は 7 巡指名
・Josh Gordon…? インサイダーLB? 知らない子ですね…

などなど、おじいちゃんのすごさを証明するエピソード自体は豊富にあるので「もうオワコン」とか言ってはいけない。

しかし無残な終わり方をした 2020-21 シーズンオフには「ラッセルしか勝たん!!!!」と思っていた優しい孫との間にも「おじいちゃん、そろそろ僕のお願いも聞いてほしいな?」と亀裂が生じてしまい、トレードの噂まで流れてしまう。

有能さと欠点が両面見えすぎるほど見えている今、キャロルおじいちゃんにとっての "Prove it" シーズンになることは間違いないといえる。

ピート・キャロルこれまでの経歴

選手の目利き・スティールピックなどは GM・シュナイダーのページ参照。

Sign

当時のカレッジ記録である34連勝を記録など、当時から名将扱い。しかし後に発生する事件によって半分近くの勝利はなかったことに…01

2003 USC

キャロルの教え子であり後の NFL 選手である Reggie Bush がセインツから裏金・栄養費の類を受け取っていた問題が明るみに。監督責任も問われ、チーム運営に致命的な制裁が科されることが予想される。04

2009 USC

USCへの制裁が発表される前にシーホークスのHCに電撃就任。「スカラシップ剥奪で弱くなるから辞めた? そんなことはない」と平然と言ってのける。勝負の世界ではこういう人じゃないと勝てないんだなぁと思わされる外道っぷり。01

2010 SEA

着任早々に NFL 市場最大規模の解体工事(オーバーホール)に着手。1 年間で 284 件のトランザクションを実施。01

前年 5-11 のチームを 7-9 に浮上させ、就任 1 年目で負け越しながら地区優勝を決める。このあたりからも強運っぷりがうかがえる。12

2 巡 Bobby Wagner、3 巡 Russel Wilson と、ドラフトで運命的な出逢いを創出。ここからキャロルおじいちゃんの伝説が始まる。05

2012 SEA

生え抜きの LB/DB を育てパスラッシャーに投資し、LoB こと NFL 史に残る強力 D# を構築。地区優勝を果たし、兄者率いる DEN とのホコタテ対決で圧勝して SB 制覇。まさに名将。02

2013 SEA

D# のスター選手になった教え子たちとの大型契約を優先しつつ、TE・Jimmy Graham を獲得するために 1 巡指名権+正 C の Unger を放出。のちに Okung も放出。この解体工事がこの後に大きく影響することに。03

2015 SEA

NFL の歴史に残るグロ OL が完成。同地区のチームが DL に過剰投資していることもあって O# が全く機能しなくなり、スナップ直後に OL がワンパンで吹っ飛ばされて即ウィルソンが逃げ惑う展開が続く。09

O# の体たらくと大型契約で D# の荒くれ者たちがますます増長し、チームの雰囲気はファンも引くほど悪くなっていく。「うちのチームはボロボロやんけ…知らんかった…(テルオ)」12

2017 SEA

QB ウィルソン加入後では初めてプレーオフを逃し、「ランが出ないことには話にならん!」とラン回帰を決意。OC にランの大先生を招聘し、両 G にはランブロックに特化した筋肉の塊を補強。12

Sherman、Bennet、Chancellor、Avril など黄金時代を築いた D# のスター選手の大半がチームを去り、O# も機能不全のため「4-12」と予想される。08

プレーオフを争うチームとの激戦を次々に拾い、WR・Lockett や RB・Carson、DL・Reed、DE・Clark などのブレイクアウトもあって下馬評を覆してプレーオフ返り咲き。ただしランに固執したことでプレーオフは惨敗。12

2018 SEA

素材は超一級品だが NFL では通用しないと評されていた D.K.Metcalf を「直線しか走れないならひたすら直線走っとけ!」とピーキーなままスタメン固定。これが大当たりしてロケットとの二枚看板の構築に成功。05

2019 SEA

NFL のトレンドであるパス偏重攻撃にしぶしぶシフトするも、ランしか分からない OC が混乱して後半戦は O# が機能不全に。オフには意見の対立から OC を解任。12

2020 SEA

ランと D# のチームに回帰したすぎてラッセルとの不和が報じられるが、優等生ラッセルがおじいちゃんも気に入る折衷案を持ってきたこともあって OC 人事は丸くおさまる。なお OL の補強には疑問符がついている。03

2021 SEA
NOW
「リターナー」というおいしいアールグレイのリキュールがあるので NFL シーズンにはおすすめです。
O# の選手たち
QB / RB WR / TE OL
D# の選手たち
DB LB DL
その他
HC / OC/ DC GMST
退団選手
O# D#